デザインのなんで? 香里園のH邸 vol.4

 第4回目にご紹介するのは、1階から2階にあがる階段です。

 この階段の特徴は本棚と一体になっていること。そして踏み段と棚板が繋がっていることです。棚板に階段が隠れることで階段の存在感が希薄になることを狙いました。本棚の背板を無くして見通しのきく棚をつくり、階段はその陰に隠れる。何もなさそうなところを人が昇り降りする風景…想像すると楽しくありませんか?

 また、このように家具や階段の透明度を上げることでリビングルームを広く感じるようにもなります。もしこの階段と本棚の変わりに壁を立てて階段をつくったとしたら…部屋が1m狭くなったように感じるはずです。ちなみに階段の下は現在、息子さんの秘密基地になっています。

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過去のなんで?

デザインのなんで? 香里園のH邸編 vol.1/連続アーチの天井

デザインのなんで? 香里園のH邸編 vol.2/軒裏の格子

デザインのなんで? 香里園のH邸編 vol.3/庭を実現させた駐車場の工夫

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