HUB-IBARAKI ART PROJECT

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 大阪府茨木市で「HUB-IBARAKI ART PROJECT」というアートイベントが開催中です。公式サイトによると「「公の場での展示」「長期展示」「まちや人との交流を持てるような作品の選定」を条件として作家・作品を選定し、アートを活用した地域の芸術文化の発展に貢献することを目的としたアートプロジェクト」だそうです。

 私の地元がアートに力を入れて頑張っているということが嬉しくなり、月イチで行われるというマンスリーイベントに参加してきました。今回のイベントでは、前年度選定作家の中島麦さんから今年の選定作家である稲垣元則さんへのバトンタッチの意味を込めたトークセッションが行われました。建築家やデザイナーの講演会を聴きに行く機会は多いのですが、芸術家のお話を聴くことは少なく、やはりモノを生み出す職能という共通点はあるものの、その考え方の違いに触れることができ新鮮な気付きがありました。

 建築家やデザイナーは問題解決や理想の状態をつくるために「仕組み」をつくります。例えば、人がリラックスできるという仕組みをもった建築や人が商品を買いたくなる仕組みをもったポスターをデザインすることなどがあげられます。モノが人や社会と関わる仕掛けを持っていると言えます。一方で芸術家の作品はアーティストが如何に純粋に自己の表現を達成し、その作品に触れることで市民の審美眼に働きかけ人生を豊かにするか、ということに重点が置かれているように思いました。作品は屹立し、人から関わりをもつという構図です。デザインとは関心の向きが違うように思います。もし私が感じたデザインとアートの違いが正しければ、アートイベントを成功させるには、アートと人、社会が自然に関わりを持つことができる枠組みをデザインすることが大切ではないでしょうか。

 今年度の作品「The Light」は民間の店舗のショーウィンドウに映像作品を浮かび上がらせるものです。日没から日の出までの上映となりますので、興味のある方はぜひお出掛けください。


HUB-IBARAKI ART PROJECT 公式サイト

http://www.hub-ibaraki-art.com/

© Ikeda Hisashi Architects  2015-2018