社屋デザインの重要性 ④ デザインの付加価値

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 これまで社屋デザインの大切さについて書いて参りましたが、こういったお話をするとよく投げかけられる質問があります。それは「建築家はお高いんでしょう?」という率直なものです。高いと言ってもいろいろありますが、今回は建設費が高くなるのではないか、という疑問についてお話しします。

 こう言った疑問は素材や工法にこだわるが故にどんどん予算が膨らんでしまうのではないかという不安からくるものかと思います。素材や工法には建築家それぞれに考え方やこだわりがありますが、それは一概に高級品を求めるというものではありません。予算に合わせた素材、構造を用いて、使いやすい間取りや居心地の良い空間を作り出すのが建築家の本当の仕事です。同じ材料や工法を用いたとしても、頭と時間をみっちり使って生み出されるアイデアは流れ作業の中で生産されるものとは当然その質が異なります。材料と構造形式が同じであれば、建設費は2倍3倍となることもありません。こだわり抜いたディテールを持つために、プレファブ建築よりは高価になりますが、そこに付加される価値はそれ以上のものを持ちます。


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