軒の気になる話

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 今回は軒先の納まりについてのお話です。上の写真をご覧ください。屋根の先っぽ、軒先の部分には軒樋を取付けるのが一般的ですが、「厚木の家」では軒の出があること、地面に砂利を敷き泥が跳ねないように工夫することで軒樋を省略しています。また軒先の角度を急にすることで水滴のキレをよくし、見た目にもシャープな印象になっています。

 そして軒の出は太陽の角度を計算して決定しています。夏には太陽は高くまであがるため室内に直射日光が入ることが無く、冬には日光が室内の奥まで届くようにしています。環境に配慮した建築というとソーラーパネルや分厚い断熱材を思い浮かべますが、科学技術の粋を集めなくとも案外原始的な方法で心地の良い環境がつくれてしまいます。ハイテクとローテクが同時代に共存するって建築は面白い世界ですね!

© Ikeda Hisashi Architects  2015-2018