竹中大工道具館 企画展「聴竹居 」へ

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 先日のことですが、新神戸にある竹中大工道具館で開催されていた企画展「聴竹居 ―藤井厚二の木造モダニズム建築―」を見学してきました。最終日に何とか滑り込みセーフです。

 藤井厚二は竹中工務店設計部の黎明期に在籍し、その後、京都大学で建築環境工学を学問として確立し、その実践として住宅の設計を行いました。日本の気候風土にあったモダニズム建築を目指した藤井の集大成が京都府大山崎町に建設した自邸「聴竹居」です。屋根裏を利用した換気や地下からの冷気を取り入れる工夫など、日本の夏をいかに乗り切るか、随所に彼が考案した工夫が見られます。また、室内の仕切りに円形のデザインを施したり、オリジナルの家具を設えるなど、目に入るもの、手に触れるもの、頬をなでる風、光、灯り、空間の全てをデザインしています。まさに藤井の思考・思想の詰まった住宅です。

 聴竹居は2017年に重要文化財に指定され、事前に申し込めば誰でも見学することが可能です。展覧会は終わってしまいましたが、もし聴竹居に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ本物の空間を体験することをオススメします。


聴竹居

→ http://www.chochikukyo.com/index.html

© Ikeda Hisashi Architects  2015-2018