事務所を設立してから、今日で丸7年。8年目に突入です。写真は2020年を象徴する出来事、新型コロナウィルス禍に対するささやかな提案である「テイクアウト 応援スタンド ENGEI / OQ」にしました。明るい未来の象徴のように様々な時系列上の節目とされてきた2020年が、まだ上半期も終えていない段階でこんなにもハードな年になろうとは全く予想していませんでした。時代の変わり目には新しい建築や空間、社会が求められます。コロナ禍により20世紀型の量産・高密の建築や住宅の限界が露わになりました。同じものを繰り返し大量に供給することを善とする巨大企業による対応にはやはり時間がかかります。その点、建築家はフットワークが軽く、新しい建築を考え出すプロフェッショナルです。一時的にはかなり苦しい状況がやってきますが、建築家の職能がますます重要になる時代ではないでしょうか。