デザなん/厚木の家 vol.2/大開口の仕掛け

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 「厚木の家」を外から眺めた時、大きな屋根と大きな開口部が目に飛び込んできます。第3回目はこの畑に面した大開口の工夫についてご説明します。

 サッシには実は色々な種類があり、アルミサッシでは主に鉄筋コンクリート造や鉄骨造に用いるビル用や、主に木造住宅に使用される住宅用があります。その他の材料では木や鉄でできたものもあります。それぞれ気密性や既製品か製作品か、価格の高いもの安価なものといった特徴があります。一般的な木造住宅では住宅用サッシと呼ばれるアルミサッシを採用することが多く、気密性や施工性に優れており安価です。ただ、見た目に関しては枠が太かったり、木製のような高級感は出にくいためデザイン性にこだわる場合は別のサッシを使う事もあります。

 厚木の家ではLDKの開口部には木製の既製品サッシを、それ以外の部分には安価なアルミ製住宅用サッシを使いました。木製の既製品サッシは気密性・断熱性に優れており室内の熱環境を考慮して選んでいます。欠点は足下のレールが大きく不格好なことで、これを嫌って木サッシを製作する場合もあります。大開口の工夫は上写真をご覧いただくと分かるように、窓を全開にしたときにサッシを壁の中に収納できてしまうことです。気候の良い季節には窓を全開にして過ごせば、東屋のように自然と一体となったひとときを過ごすことができます。

(「厚木の家」は橘川雅史建築設計事務所との協働プロジェクトです。)

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過去のなんで?

デザなん/厚木の家 vol.1/大黒柱の役割

デザなん/香里園のH邸 vol.1/連続アーチの天井

デザなん/香里園のH邸 vol.2/軒裏の格子

デザなん/香里園のH邸 vol.3/庭を実現させた駐車場の工夫

デザなん/香里園のH邸 vol.4/階段×本棚

デザなん/香里園のH邸 vol.5/キッチン

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