Projectページには各建築の最後にコンセプト文が載っていますが、ちょっと小難しく書いていたり、細かな部分の説明を端折っていたりしていて、分かりにくいと感じる方もいらっしゃるかも知れません。そこで、ブログ内でなんでそんなデザインにしたのか、各プロジェクトを数回に分けて建築の“部分”にクローズアップしてご説明いたします!
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デザインのなんで?シリーズ、略して「デザなん」第3弾は「石橋のY邸」について取り上げます。
石橋のY邸の玄関を入ると広い玄関土間があります(上写真)。一般的な住宅では、玄関ドアを開くと靴を脱ぐためのタタキがあり各部屋に繋がる廊下へと続きます。石橋のY邸では廊下をやめてしまいました!タタキを大きくし、一つの部屋にしたのです。もしここが普通の家のようなつくりだったとしたら、狭いタタキと狭い廊下しか用意できません。ベビーカーなどとても置くことはできないでしょう。私ももうすぐ1歳になる娘がいるのでよく分かりますが、ベビーカーをいちいち畳むのは面倒ですし、玄関にそのまま置けるととても便利です。
廊下を省くことでベビーカーを置くスペースが生まれ、さらに天井を高くし、窓を大きな出窓にすることによってゆったり余裕のある広さと使い勝手の良さを同時に実現しています。仕事柄、色々な住宅を見てきましたが、どんな豪邸でもここまで広々とした玄関はなかなかお目にかかれません。
(Photo©︎Nao Takahashi)
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過去のデザなん
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