アイノとアルヴァ 二人のアアルト

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 先日のこと、兵庫県立美術館で開催中の「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」を見に行きました。夫のアルヴァを中心に語られることの多い二人ですが、この展覧会ではアイノの働きや夫婦、家族を軸に建築や家具、インテリアについて紹介しています。

 特に印象的だったのは、家族のための夏の別邸ヴィラ・フローラです。後年の二人の建築はモダニズムという大きな時代の流れに対する提案や思考を強く感じられるデザインであり建築家としての姿勢が見られますが、ヴィラ・フローラではそのような野心は感じられず、ただ家族の、人間の根っこの部分に寄り添ったものでした。誰もが一つの大きな物語を信じていた近代建築の時代から、様々な趣味嗜好、思想信条によって人々が自立する現代にあっては、ヴィラ・フローラのような建築が共感を生むのかも知れません。そんな意味での現代性を感じとることのできる展覧会でした。


兵庫県立美術館  アイノとアルヴァ 二人のアアルト

https://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_2107/index.html

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