2025年3月27日
トークイベント@下鴨ロンド
昨晩、下鴨ロンドを運営されている本間さんにお招きいただき、kiiriの家入さんと共にゲストスピーカーとしてトークイベントに参加しました。本間さん、家入さんとは池田が業務担当非常勤講師をしている京都芸術大学でご一緒させていただいています。まずは本間さんの案内で下鴨ロンドの歴史や空間を堪能しました。アール・デコ調の和洋折衷の設はこの時代ならではの過渡期独特の味わいがあります。8年後には竣工100年を迎えるこの洋館を少しずつ改修しながら守る取り組みには、その仕組みづくりの点からも学びがありました。トークイベントには20名もの方にお越しいただき、恐縮至極。家入さんお手製のカレーやチーズケーキに舌鼓を打ちながら楽しい時を過ごしました。
肝心のトークですが、池田は京都芸術大学で行ったレクチャーをベースに、リノベーションが注目される社会的な背景をお話しました。個人的には、新建築のデータベースをもとに「リノベーション」という言葉が普及していく過程を追いかけた調査に面白みを感じています。「リノベーション」というワードが初めて新建築に登場するのは1985年のこと。その後、ポツポツと年に1回使われるかどうか、といった状況が、2004年から急激に使用頻度が高まり、今では誰もが当たり前に口にすることとなります。2004年ごろ、何があったのか。私なりの仮説を立ててお話した次第です。気になる方はお会いした際に聞いてくださいね。
本間さん、家入さん、会場にお越しくださった皆さま、素敵なひと時をありがとうございました!