PROJECT
大阪府茨木市を拠点に関西全域および全国各地で活動する一級建築士事務所です。
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ショールーム ツアー|嘉兵衛荘

先日、クライアントと一緒にショールームを巡りました。バスタブ→照明器具→キッチン+洗面を見て・聞いて・触って確かめる1日掛かりのツアーです。 まずはバスタブを見にJAXONさんへ。生まれ変わる嘉兵衛荘では、人生の余白を愉しむような空間を提供するためお風呂にこだわっています。光の角度や水質によって水の色が変わって見えたり、心身共にリラックスできるバスタブのデザインなど実物でなければ確認できないことが多く、大きな収穫がありました。 次は照明器具のYAMAGIWAさんに移動しました。最近の照明器具は特殊な形状のものが多く、LED一体型が主流のようです。LEDが切れれば照明器具ごと交換になるとのこと。一方で古くから愛されているルイスポールセンなどの名作照明は電球式なので一生モノですね。写真の照明は建築家の永山祐子さんのデザインによるもの。いつかこういったデザインも手掛けたいものです。 最後はmiratapさんでキッチンと洗面器をチェック。スッキリしたデザインがラインナップされていて、価格もお手頃なものが多いですね。建築家のオープンハウスで見たことのある商品が並んでいました。シンプルなデザインはどのような空間でも調和しやすく使いやすいというのが人気の秘密でしょうか。 ツアー終盤、私もクライアントもフラフラになってしまいました。最後はグラングリーンの芝生に腰をかけてコーヒーブレイク。模型やCGでイメージを膨らませてきましたが、実物の設備を見るといよいよ実現が近づいてきたなとワクワクします。嘉兵衛荘プロジェクトは設計の佳境を迎えております。続報をお楽しみに!

模型で確認|嘉兵衛荘

基本設計の確認のため模型をこしらえました。途中、別件も挟みつつの作業となり、随分時間が掛かってしまいましたが、クライアントに喜んでいただくことができひと安心。さあ、図面をどんどん描かねば! 洋小屋の架構を露わにしつつ床の半分は土間、残りはフローリングと畳にしています。昔の住宅では客間は洋室、寝起きは和室ですが、ここでは現代の暮らしに合わせて反転。寝室を洋室とし、日中は畳の上や縁側でごろ寝したり、土間のダイニングで食事をしたりできるようにしました。寝室や書斎は洋小屋の迫力が似合いませんので、低めの天井を設けてスケールを落としています。また、海側にあるピロティ(屋根のある半屋外空間)を反復するように土間の空間を設け、そこを囲うように縁側的な廊下を配しました。似たような雰囲気の空間を内と外で反復することによって内外の関係性を生み出せればとの狙いです。

断面を考える、考える

嘉兵衛荘プロジェクトは木造部分の間取りも大方決まり、断面の検討に進んでいます。とは言っても、間取りと断面形状はほぼ同時に行ったり来たりで考えるもの。当初はシンプルに大屋根のトラス架構を見せるつもりで設計を進めていました。が、果たして本当にそれで良いのだろうか、と考え直し、図面に天井の形を何パターンもスケッチしています。ペンを握っている時以外も、なんとはなしに頭の中のBGMのようにずーっと考えている気がします。それらを一旦アウトプットしてずらっと並べてみたのが写真です。 寝室にあたる小上がりに天井をかけるか否か、かけるとしたらどんな形にするか、縁側は高さを変えるか同じにするか、間仕切りと天井を対応させるのか、無視するのか、、など考えればキリがありません。空間は断面に現れますので、頭の中でイメージしながらスケッチを繰り返します。鉄は熱いうちに打て と言いますが、アイデアは一旦冷ましてからもう一度眺めるとブラシアップが捗ります。鉄よりもカレーに近いのかも知れません。一晩寝かせてまた考えることにします。

宿泊施設の事前相談へ

淡路島は洲本の県民局へ。図面を片手に宿泊施設の事前相談です。今回のプロジェクトは「簡易宿所」にあたりますが、法律で面積やトイレの数、窓の目隠しなどなど様々な決まりがあり、設計の途中段階で計画に不備がないかを確認するためにあらかじめ役所の担当課と相談する必要があります。1時間の予約枠、言うて30分くらいで終わるかなと思いきやみっちり時間を使い切りました。係の方の流暢な説明ぶりに、「最近すごいですね?」と一言聞けば、昨年は年間で100件以上が開業したとのこと。それでも供給が追いつかず、2棟目、3棟目と貸別荘を増やす人が多いそうです。 ・ 洲本の海も綺麗でした。風が強かったせいか、空気が澄んでいて心が洗われるよう。海はいいですね。

竣工写真の撮影

塚口のS邸のお引き渡しが終わり、竣工写真を撮影しました。撮影はプロのカメラマンにお願いし、特徴的な立地条件がわかるようドローンによる空撮も行いました。空間の様子がわかる説明的なアングルだけでなく、建築の個性を引き出すような切り取り方もしていただけるので、ずっと設計に携わっていながら気がついていなかった見方を教えられるようで毎度ワクワクします。 たくさんのカットを撮っていただいたので、写真の選定作業が楽しくもあり悩ましくもあり。ウェブサイトにもいずれ掲載しますので、お楽しみにお待ちください!

たくさんのご来場ありがとうございました!

3月24日に開催したオープンハウスには、あいにくの雨模様の中40名近いお客様にお越しいただきました。ありがとうございました! あまり意識してしていなかったデザインを指摘されて客観視できるようになったり、異なる視点からの解釈をお聞きできたり、と学びの多い1日となりました。別の住宅のお施主様からは、うちと違うけど似てる!と感想いいただきました。確かにいとこのような感じかも知れません。笑 今後のプロジェクトでも、機会がありましたら内覧会を企画しますので、今回お越しになれなかった方も次回はお会いできればと思います。 さて、本日は確認検査機関による完了検査でした。この検査は行政庁や確認検査機関にあらかじめ提出し、確認を受けた図面通りに建築物が建てられたかを確かめるためのものです。着工前に提出した書類・図面に関係するような設計変更は行いませんでしたので、もちろん「指摘なし」で無事に合格でした。 お引き渡しまであと少し。最後まで気を抜かないよう完成まで見守っていきます。

解体工事|嘉兵衛荘

構造検討のため、木造部分内装の先行解体が始まりました。 天井をめくるとそこには立派な洋小屋が現れました。屋根を支える小屋と呼ばれる部分には、「和小屋」と「洋小屋」の構法があります。和小屋は文字通り日本古来の構法で、町家や古民家に限らず、木造の建物では現代でもよく採用されています。特徴は水平・垂直に梁と束を組み屋根を支える点で、斜めに材を組むことはありません。一方の洋小屋は斜めに材を組むことで三角形をつくる、大きな空間に屋根をかけることに適した構法です。嘉兵衛荘では大広間とロビーの大空間に屋根を架けるために洋小屋を採用したのでしょう。 古民家をリノベーションしたカフェや民泊をよく見かけるようになりました。中には有名建築家が手掛けたものもあり、天井を取り外し屋根や小屋をあらわしにしたデザインも多いように思います。そこで見られる構造は大抵は和小屋です。嘉兵衛荘では洋小屋が並ぶ、シンプルで美しい構造形式を活かしたデザインにしたいと思います。 白っぽい色の古材が梁の上に並んでいました。「???」と思いつつよくよく観察してみると、天井を吊り下げるための下地がくっついています。どこかの解体現場で出た廃材を天井下地を受けるための材として再利用した様です。 御幣も何十年ぶりかに陽の光を浴びました。上棟の日付けが書いてあれば、この建築の年齢がわかるのですが、、どうでしょうか。 野地板(屋根の下地)もところどころ傷んでいますので、補修が必要ですね。

解体打合せ|嘉兵衛荘

新年の打合せ初めは、解体打合せから。木造部分についてもリノベーションすることとなり、構造計画に先立って内部をスケルトン化することに。解体をしてくださる業者さんも保育園の頃に嘉兵衛荘に遊びに来たそうです。関わる方皆さんそれぞれに思い出があります。 取り除くもの、残すもの、もう一度つかうもの、昔の姿に戻すもの。ひとつひとつ丁寧に見定めていきます。

中間検査|住宅プロジェクト

今日は住宅プロジェクトの中間検査でした。この中間検査では建築物の位置や柱・梁の寸法、接合部の金物が申請図面通り正しく施工されているかを確認検査機関が確認します。これまでの現場ではベテラン検査員の方ばかりでしたが、この日は若い検査員の方がいらっしゃり、隅々までしっかり確認されていました。もちろん指摘事項はなく無事に合格しております。 図面で空間を把握しているものの、実際に空間が立ち上がると新たな発見があるものです。今回の住宅は敷地の間口が狭くかつL字型をしており、また高度地区(北側に高さ制限があるエリア)でもあるため高さ方向の工夫を試みていますが、なかなか良いスケール感を持った住宅になりそうです。