2024年7月11日
模型で確認|嘉兵衛荘
基本設計の確認のため模型をこしらえました。途中、別件も挟みつつの作業となり、随分時間が掛かってしまいましたが、クライアントに喜んでいただくことができひと安心。さあ、図面をどんどん描かねば!
洋小屋の架構を露わにしつつ床の半分は土間、残りはフローリングと畳にしています。昔の住宅では客間は洋室、寝起きは和室ですが、ここでは現代の暮らしに合わせて反転。寝室を洋室とし、日中は畳の上や縁側でごろ寝したり、土間のダイニングで食事をしたりできるようにしました。寝室や書斎は洋小屋の迫力が似合いませんので、低めの天井を設けてスケールを落としています。また、海側にあるピロティ(屋根のある半屋外空間)を反復するように土間の空間を設け、そこを囲うように縁側的な廊下を配しました。似たような雰囲気の空間を内と外で反復することによって内外の関係性を生み出せればとの狙いです。