近畿地方の山あいに建つ住宅の計画案。正方形の主屋の西と南に大きな庇を取り付けました。帽子の鍔のような庇の下には大きな窓があり、この半外部空間が建物の内外をつなぎます。仕上げはラフに使えるコンクリート土間とし、内からも外からも使い勝手が良い場所にしました。例えば、野良仕事の合間の一休みや夕涼み、日曜大工にプール遊び、洗濯物や柿を干したり…暮らしに寄り添う空間です。
間取りや建築の形は、谷間の豊かな自然と向き合うために、複雑な操作をこねくり回さず、シンプルな空間構成を意図し、自然に恵まれた豊かな環境と親しむ暮らしを目指しました。
2020年6月21日
アンビルト, 戸建住宅, 新築