ミツテック第4工場
地域に寄り添う工場 自動化装置や画像検査装置の開発と製作を行うための工場。クライアントは淡路島の山並みと長閑な田園風景が広がるエリアを拠点に世界レベルの先端技術を持つ機械を製作しています。単体の企業としてだけではなく、地域全体のブランド化と経済的・文化的な成長を目指す経営理念を建築的に表明することを目指し、周囲の家屋や玉葱小屋、牛舎に見られるシンプルで素朴な切妻屋根を持つ工場としました。 施工:原田建設
地域に寄り添う工場 自動化装置や画像検査装置の開発と製作を行うための工場。クライアントは淡路島の山並みと長閑な田園風景が広がるエリアを拠点に世界レベルの先端技術を持つ機械を製作しています。単体の企業としてだけではなく、地域全体のブランド化と経済的・文化的な成長を目指す経営理念を建築的に表明することを目指し、周囲の家屋や玉葱小屋、牛舎に見られるシンプルで素朴な切妻屋根を持つ工場としました。 施工:原田建設
祠に見立てた危険物倉庫 工場を稼働させるために不可欠な危険物を保管するための倉庫。敷地内に建つ工場群と比べると一際小さなこの倉庫を道端にあり行き交う人々や集落を見守る祠に見立ててデザインしました。鉄筋コンクリートの柱・梁とコンクリートブロック、折板屋根など材料は近代的な工業製品ですが、構成や形式は街角の祠を模したものとしています。
地域に根差した工場のあり方 この工場では、ものづくり新興国の成長が著しい中で日本企業がグローバル時代を勝ち残るために、その強みである技術力の基盤=ローカル(人・施設・環境)のさらなる拡充を図ることが大切と考え、以下の3点をコンセプトに据えました。 ①風土に根ざす 古い民家が持つような無理のない自然な佇まいでありながら、他の建物にはない魅力を備えた一過性の流行に左右されない建築であること。 ②人に根ざす 従業員の皆様や来訪されるお客様にとって心地よいヒューマンスケールを持つこと、目の前を流れる川とその背後の穏やかな山並みに代表される美しい風景を享受でき、居心地の良い内外の環境を構築することで利用者に愛される建築であること。 ③社会に根ざす 周辺環境とのインターフェイスに緑を備え周囲の風景に調和させるとともに、建築ボリュームの操作によって遠景・中景・近景に与える影響を抑え、この地域の原風景となり地域社会に欠かすことのできない存在となること。 協働:たくと建築設計 施工:森長組 撮影:笹の倉舎/笹倉洋平