小さな漁港に面した昭和の料理民宿を1棟1組限定の貸別荘にリノベーションするプロジェクト。
海を渡る心地よい風を可視化する柔らかなカーテンとマッシブなコンクリートが、互いの質感を引き立て合い、特別な日常を演出します。
インテリアにはこの建物がたつ集落によくみられる焼杉板で仕上げた間仕切り壁を挿入し、床は瀬戸内海をイメージした濃紺のモルタル仕上げとしました。ベッドスペースやダイニングスペースは、足元を柔らかく支えるように絨毯敷きとします。枯山水のように抽象化した浜辺や集落の風景を客室内に写すことで、屋内外での体験をつなぎ、ここでしか味わうことのできない非日常の空間を提供します。
2023年11月28日
アンビルト, インテリア, リノベーション, 宿泊施設